なぜ東大生の3人に1人は公文式なのか?という本が出ているの知ってますか?
「公文をやっていたから」「公文を続けたおかげで」東大・京大に入れました!と言うよりは、自学自習を目指す為の能力のあったので公文の勉強法がぴったり合ってたから公文続けてました!ってことだと日々実感しています。
卵が先か鶏が先かじゃないですが、「優秀だからこそ自学自習の公文が向いていて“本人の意思で”続けられて、続けたことで更に能力が伸びた」って事であって、「“本人に”自学自習は向いていないけれど、“親が”無理にでも公文を続けさせていたら東大に入れるような学力を手に入れることができた」とは違いますよ。そんな魔法存在しません。
先日「公文って優秀な子が多いんでしょ?」って聞かれたんですけど、優秀な子が多いんじゃなくて、優秀な子に合った勉強法だから、優秀でない子はどんどん辞めていって、結果的に優秀な子しか残らない、残れないだけなんだと思います。正直、公文が優秀じゃない子を東大に入れる程優秀にしてくれたわけではない。言い切れちゃう。絶対にない。
いずれにせよ、何にでも“向いている”“向いていない”は確実に存在しますよね。けれど、公文が向いていなかったと分かるのが受験後では遅すぎるんです。手遅れになる前に、向き不向きをチェックしてみることをおすすめします。
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公文に向いていないのはこんな親子
このまま続けていて勉強できるようになるのかしら…。
自分で最後まで考える気がまるでない子
かなりの数がいますが、以下4つの特徴は全て自分で考える気のない子に当てはまります。1つでも当てはまったら最も公文に向いていないタイプであることを疑った方がよいでしょう。効果を感じられず早い段階で辞める決断ができればいい方です。“お客様”として放置され、勉強ができるようになるわけでもなく、お金と時間が無駄になります。
そんなこと言ったって、教室の中の事までは分からないし…。どこで判断すればいいのか…。
宿題の“答えの中身”を確認するのが一番分かりやすくて確実です。
文字で空欄が埋まっているかでなく、あくまでも答えの中身を見てください。
- 中のページがやっていない
- 明らかに答えがおかしい(どこにも使われていない言葉が書いてある、連立方程式なのに1行で終わっている等)
- 『直し』が宿題になっているのに、消しゴムで消した跡すら無い 等々
教室の中でもやる気がない子は、宿題にも明らかな“痕跡”があります。
“質”の悪すぎる=大人を欺く為だけの宿題を量産する子
上の項目でも書きましたが、やったふりをしているだけの大量の宿題は「時間の無駄」という言葉がぴったりの、本当に酷いものばかりなんです。少なくとも、その時間を外遊びに充てた方がよっぽどその子のためになるのに…と気の毒に思う程度に酷いです。
「そんな、いくらなんでも全くの無駄にはならないだろう!?」と思うでしょう。とんでもない。断言できます。「完全に時間の無駄」です。もう、是非皆様に見せて差し上げたい。何度も繰り返しているのでパターンを覚えている子供達は、”それっぽく”書けるんです。採点すると、理解できていなくて✕になったのではなく、“それっぽく”親を欺くためだけに空欄を文字で埋めたのかは明らかに違いがあって、すぐに判別できるんです。毎度毎度本当にびっくりします。
是非、宿題の枚数や、進む速度にこだわり過ぎないでください。例え1日にできる分量が少なかろうといいんです。
大量の無意味な宿題に関しては、その子自身の性格的なやる気の無さも一因ではあるかもしれませんが、次の項目でもあげた、お家の方の方針が大いに関係していると感じます。
宿題は中身が薄かったら、どんなに大量にやろうとも完全に無駄!
親が見るのが一番!だけれども、無理なら個別指導の塾か家庭教師がお勧め
では自分の力で何とかしようとしないタイプの子はどんな勉強方法が向いているのか。集団授業をする塾も向いていません。タブレットもダメです。恐らく同じようなパターンに陥ります。
親が付きっ切りで見られるのが一番確実で安上がりですが、誰もができることではないので、付きっ切りで見てくれる個別指導の塾や家庭教師をおすすめします。
唯一私が心惹かれた、採用基準を相当厳しくしているという、講師は全員現役東大生のトウコベ要するにオンライン家庭教師ですよね。うちも登録はしました。公文にプラスできる財力がなかったので諦めましたが…。オンラインなのでどんな地方でも東大生に個別で見てもらえるしかも、AI搭載タブレットと違って、相手は人間なので、「やらなくちゃ」という強制力までついてくる本当にいい時代になりましたよね。
よそ様の子と自分の子の進度を比較する親
後から入った同じクラスの子が、もううちの子より随分先を学習しているようだけど…うちの子こんなにゆっくりで大丈夫なのかな…。
実際に多いんです。この手の相談と苦情。自分の子がどれだけ成長したかでなく、他の子と比較してしまう。この考え方は良くないです。実際理解している訳ではないのに見かけの進度は進み、広告塔に利用されるか、全く分からなっていつの間にか辞めていくかのどちらかになります。
「先生、〇〇ちゃん、全く理解できていないようなので、復習した方が良いと思うんですけど。」「〇〇ちゃんのお母さんが、『△△ちゃんが□教材まで進んでるのに何でうちの子はまだ◇教材なんですか!?』って言って来るのよ。だから進ませちゃってくださる?」というやり取りを、スタッフと指導者の先生との間で幾度となくして来ました。
保護者の要望に従った方が生徒は辞めませんからね。この手の相談が後を絶たないため、どうしても指導者は自分の学年より進みが遅くなると、分からなくても進ませてしまうことが多くなります。
各学年に対応する教材毎に修了テストという理解度確認テストがあります。これに対する教室の指導者の口癖は、例え点数が悪くても「落とすテストではなく、進ませる為のテストだから」です。中学、高校課程が終わると、くもん支部に出向いて受ける認定テスト(無料)というのもあります。どちらも一度出た問題しか出ないので、記憶力だけで“ある程度の点数”でも進んでしまいます。理解していないのに進度だけが進んでいく、広告塔に利用されるだけです。
先に進んだ子が、本当に理解して進んでいるとは限りません。焦らないで大丈夫。曖昧なままどんどん先に進んでしまう方がとても危険です。
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無理のある量をこなすことで先取りをさせたがる親💣最も公文に不向き💣
中学受験もしたいし、先取りさせたいんだけど全く進めてくれなくって困るわ。どんどん進ませたいから量を倍に増やすように言わなくちゃ。
戻る・復習、量に関しては、ご家庭の教育方針も関係するところでしょう。が、出されたものに、少ないとか、もっと早く進ませろ等と、お子様の現状に伴わないクレームを言ってくるご家庭の子は、正直つまずかない子はいません(これを公文では『伸びない』と言います)。
前に書いた、適当にやっている子のお家の方は、100%これに該当すると言っても過言ではありません。量が多過ぎて、または内容が難し過ぎて、適当にやらないと間に合わないので、結果的に何度繰り返しても理解度も低く、全く進まなかったり答えを写すだけになっています。
これ以上いつやれって言うの!?もう適当にやらないと終わらないよ!!
いろんな子の採点をするのでよく分かるのですが、易しいところに戻されたり、繰り返されているのには相応の理由がある場合がほとんどです。宿題の量も他の習い事との兼ね合いを考慮して、無理のない範囲におさまるように、無駄な作業に終わってしまわないように決めています。
「教育虐待」って、誰しも耳にしたことはあると思います。見ていて子どもがかわいそうになる位、これって教育虐待の典型だよな…って思いながら、日々採点に勤しんでいます。本当に気の毒。
親に厳しい事を言ってくれる大手進学塾がお勧め
自分の子の現状を正確に把握せずクレームを入れるようでは、公文は向きません。時間もお金も、子供の体力も無駄になるので、公文以外の、個人経営ではない、厳しい事をずばずば言ってもらえる大手の進学塾等をお勧めします。
勘のいい人は気付いただろう。公文もやっていることはAI搭載のタブレット学習と同じだ。
しかし残念ながら進度を決めるのが人間だから、感情に左右されることもある。『焦る親』が一番公文に不向きと言って差し支えないだろう。
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公文に向いているのはこんな親子
繰り返しを嫌がらない性格的に素直な子と長い目で見守れる親
曖昧な部分を残して進むより、一つ一つ確実にしていった方が、基礎がしっかりするものね。長い目で見たら、焦ったって無駄になるもの。今のうちに基礎さえしっかりさせておけば、後が楽なのよね。
公文はとにかく繰り返します。特に算数・数学で顕著ですが、問題自体もしつこいくらいに繰り返しています。時に復習として、つまづいている少し前に戻る事もあります。理解度を深めるのに絶対に必要で、物凄く効果があります。
繰り返しや復習を嫌がり、やる気が喪失してしまう子は、公文以外を検討してもいいかもしれません。続きません。もしくは、分からないのに進んでいきます。全く成果(学校の成績)があがらず辞めて行くか、効果が得られる前に、受験期がやって来ます。
性格的に素直な子は、どんどん苦手を潰し、どんどん理解し、どんどん先に進んで行っています(公文ではこれを『伸びる』と言います)。例え復習の為に易しいところに戻ろうが、結果として短期間で自分の学年を超えます。
小学校低学年なら嫌がるのを修正できる可能性もある。公文を続けて大丈夫。中学年以降になって、公文そのものは嫌がらないけれど、同じプリントの繰り返しを嫌がるなら、問答無用でつまずきポイントを繰り返してくれるAI搭載のタブレット学習に切り替えるのも手だ!
なぜそうなるのか自分で考えて自分の力で解決しようとねばれる子は公文向きです。あの簡単なところで苦戦してたけど、流石にできるまで頑張っただけあって、この難しいところがこんなにできるようになったんだ!と驚くことがあります。逆もまた然りで、あんなに先へ先へ進めてたけど、やっぱり曖昧なまま進んでいたから、まだこんな簡単なところでつまずくのかと、妙に納得することも多々あります。
実は我が家、公文の宿題は幼児期のカラーのプリントでなくなってからは一切やっていません。勿論、できることならやった方がいいに決まっています。その代わり、教室では適当に解かない、自分で納得できるまで繰り返し見る、(Eペンシルを)聞く、読むを実践しています。特に長女は親の欲目ではなく、全ての教科で理想的な取り組み方をして来ましたので、難関高校に良い成績で合格できています。下二人は“お客様”に近いですが…。
何より大切なのは量でなく濃さです。どんなに枚数が少なくても、自分でじっくり考えて取り組める子は今ゆっくりでも、確実に力はついていますので、全く無駄にはなりません。
公文を続ける時には気を付けていた方がいい2点
分かっていないのに進められていないか確認する
先にも書きましたが、先生も案外慌てます。自分の学年の範囲に間に合わなそうだと、途中やらずに飛ばしたりします。それでは何のための公文だか分かりません。せっかく無学年式で、個人個人に合った内容をしっかり学習して基礎を固められる公文の良さが、全く無駄になってしまいます。
「ここが苦手なようなので、ここを復習させてください」は、どんどんお願いするべきです。長女は自分でお願いしていたようですので、公文で解いた問題についてはパターンが違っても完璧です。広告塔に収まらず、本当に力が付きました。
分かっているのに繰り返されていないか確認する
逆のパターンもあります。
各教科毎に”成績表”というものがあります。日時、番号、得点を記入するので、いつ、何番をどの位の速さで解いたかが一目瞭然です。
が、しかしですよ。この記入が曲者なんです。
学年が上がると、自分自身で書き込ませる教室もあります。書き込むのを忘れてしまう=やっていない、と捉えられ、できるところでも何度でもやらされることがあります。我が子は最大で13回というのもありました。自分で書かなかったのがいけないんですけどね。
また、採点をしない指導者の教室だと、当然採点をするのは教室スタッフとなります。一人一人の間違いの中身を指導者がいつも見るわけではありません。採点をしているスタッフは単なるミスなのか、根本的に分かっていないのかが分かりますが、指導者は、採点スタッフからの報告を受けない限り点数しか見ません。更に、全ての採点スタッフが、指導者に報告するとは限りません。
単なるミスも間違いには違いないので、その部分を繰り返すのは大いにやるべきだと思いますが、時に無駄じゃないかと思う位大幅に戻されます。点数しか見ていませんからね。時々、直しをする前のプリントをチェックして、単純ミスなのか、根本的に理解していないのかを確認しておくといいかもしれません。
チェックをするための解答書は、生徒さん達に販売はしていませんが、指導者に「家庭採点をしたい」と言えば貸してくれます。定価は100円程度です。勿体無いのでくれぐれもメルカリ等で買わないように。誰に貸したかは控えていますので、返却するのを忘れないでくださいね。
時々でもいいから適切に進められているかを確認した方がより無駄がない!